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開催日: 2003年1月16日 (木)
会場: 東京都渋谷区神宮前5丁目-53-70
国連ハウス3階 ウ・タント国際会議場
主催: 駐日欧州委員会代表部
国際連合大学
協力: 国連児童基金(ユニセフ)
財団法人日本ユニセフ協会
後援: 外務省



危機にさらされている子どもたち:
人間の安全保障に対する脅威と子どもの権利
  駐日欧州委員会代表部と国連大学は、2001年より国際協力の発展にとりわけ関連の深い法的・政治的問題を扱う一連の国際会議を、10年にわたるグローバルフォーラムとして開催しています。第3回目の会議のテーマは、「危機にさらされている子どもたち」です。

  1989年に国連総会が採択した「児童の権利に関する条約」(以下、「子どもの権利条約」)は、子どもの養護、保護および社会参加に関する法的な枠組みを提供するものです。子どもの持つ基本的権利を定義し、この問題について、各国政府が達したまれに見る合意の成果を形に表しています。2002年に開かれた「国連子ども特別総会」は、貧困、強欲、病気、そして搾取に苦しむ若者たちの弱さに光を当てました。欧州連合(EU)基本権憲章にも、子どもの権利を対象にした特定の条項が含まれています。

  世界最大の人道援助および開発援助の提供者であるEUは、常に国連および国連諸機関の目標を支持しようと努めてきました。効果的な形で子どもたちの保護を強化し、教育や健康面での改善を促すためには、国連機関や各国政府、民間団体そして市民社会を巻き込んだ国際協力や協調を継続することが必要です。

  東京で行われる本会議は、「子どもたちにふさわしい世界を作り出す」という問題を提起し、その課題に挑戦します。会議の目標は、すべての政策立案に子どもの権利と幸福に関する配慮を十分に組み入れなければならないという強いメッセージを政治家のみならず経済界の有力者にも送ることによって、「子どもの権利条約」が最大限に実施されるよう民間部門と公的部門に働きかけることです。

 
子どもの保護:子どもに対する犯罪に終止符を打つ
  子どもの性的搾取がますます蔓延していることは、国際的に重大な関心事となっています。子どもの売春、ポルノおよび売買はすべて子どもの権利に対する重大な侵害です。 こういった子どもに対する犯罪は現代の交通手段や通信手段を利用して国境を越えていきますし、先進国にも発展途上国にも加害者と被害者の両方が存在しています。

  インターネットは、その及ぶ範囲が広く、規制に関して野放図であるため、子どもポルノを量、入手しやすさの両方の側面で増大させています。インターネットは、子どもポルノの制作、陳列、交換および配布の手段のみならず、子どもの性的虐待の加害者を引き寄せる一種の「磁石」となりつつあります。その結果、さらに多くの子どもたちが危険にさらされているのです。

  子どもの虐待の大多数は顔見知りの犯行であり、子どもたちの信頼する人々の輪の中に加害者が潜んでいます。家庭における虐待は、子どもにおける精神的トラウマの主要な原因のひとつとなっていますし、暴力的な家庭で育った子どもたちは薬物やアルコールの濫用、ひいては少年非行に関わる確率が高いとされています。

 
子どもの生活の向上:子どもたちのよろこびと無邪気さ、学習の機会を取り戻す
  「サミット疲れ」の原因のひとつには、公約が果たされないことに対する不信感があります。1990年の「子どものための世界サミット」で合意された開発目標の多くは、いまだに達成されていません。いまでも毎年約1,100万人の子どもたちが5歳の誕生日を迎える前に死亡していますし、約1億5,000万人の子どもが十分な栄養を摂取することができないでいます。そして1億2,000万人近くの子どもたちが学校に通うことができない状況に置かれています。

  しかし、子どもの権利を実現する上で最も大きな問題は貧困です。このとてつもない世界繁栄の時代において、世界人口の半分はまだ貧困にあえいでいます。さらに最近の問題としては、HIV/エイズの流行があります。これは、子どもたちに直接影響を及ぼすと同時に、彼らから親や先生、医療関係者等を奪うという点で、間接的にも打撃を与えています。他の伝染病も、単独で、あるいは他の病気との合併症として、深刻な問題として残っています。例えば、毎年5歳未満の子ども80万人がマラリアで死亡しています。

 
子どもの救済:子どもたちから子ども時代を奪わないために
  過去10年の間に、約200万人もの子どもが武力衝突によって命をなくしています。5歳から14歳の間で労働に従事している子どもは約2億5,000万人います。これらの数字は、世界中で何百万人もの子どもたちが、子どもらしい子ども時代を送っていないことを示しています。

 シエラレオネ、リベリア、スリランカ、中東およびその他の多くの地域は、子どもの兵士の使用および乱用によって特徴づけられる紛争を経験してきました。このような形で子どもたちを利用しようと企んでいる者にとっては、子どもたちは明らかに魅力的な「商品」でしょう。子どもは、安価で影響を受けやすく、操りやすい上、他の人間に対して残酷な仕打ちを与えるという点ではしばしば大人にも劣らない能力を持っているのです。

  グローバリゼーションによって、世界中で子どもの労働のあり方が変わりました。多国籍企業によって代表される製造業者は、人件費の安い国にその製造行程を集中させるようになったからです。消費者からの圧力とNGOのキャンペーンのおかげでこの問題は国際政治政策の対象となり、国連の「グローバル・コンパクト」は企業の社会的責任を促進する上で進展を見せています。

会議目標:

- 子どもの問題を人権の課題の中心に据えること。子どもの権利に焦点を当て、より広範囲の理論的な議論と実際的な挑戦を展開すること。

- グローバリゼーションや社会的・経済的変化が、子どもの権利や家族の役割に与えるプラス・マイナス両方の影響を考察すること。

。 - 「子どもの権利条約」および「子どもと武力紛争に関する選択議定書」と「子どもの商業的性的搾取に関する選択議定書」の実施状況を改善する方法を探ること。


プログラム
09:30-11:00

11:00-12:30


12:30-14:00

14:00-15:30



15:30-17:00

開会の挨拶、基調講演

セッション1
子どもの保護:子どもに対する犯罪に終止符を打つ

昼食・休憩

セッション2
子どもの生活の向上: 子どもたちのよろこびと無邪気さ、学習の機会を取り戻す

セッション3
子どもの救済:子どもたちから子ども時代を奪わないために