2001年11月    



水資源問題 去る4月に一連の会議

連大学は今年4月、世界水アセスメント計画(WWAP)および第3回世界水フォーラム事務局と共同で地球の水資源管理をめぐるさまざまな問題に関する二つの会議を東京で開いた。最初の会議は東京のUNハウスで4月4−5日に開かれ、世界水発展レポート作成のために世界各地の水資源の現状に関する査定結果をまとめる作業に焦点を絞った。さらに6日には、人と水のかかわりについて話し合う公開シンポジウムを東京・赤坂の全日空ホテルで開いた。

 現在、水資源が危機的状況に置かれており、それが世界各地で安全保障、安定、環境の持続可能性を脅かしている。特に途上国地域では、飲み水が原因の病気で毎年、数百万人が死亡するなかで、飲料水源の汚染と周辺生態系の破壊はとどまるところを知らない。国連のミレニアム宣言では、「安全な飲料水を手に入れられない、あるいは値段が高すぎて買えない人々が人口に占める割合を2015年までに半減させるとともに、水資源の無制御な費消を止める」よう各国に呼びかけている。

 こうした危機的状況に鑑みて国連大学では、資源としての水管理(特に国境を越えた水管理)ならびに沿岸水域の水質評価に関わる諸問題に的を絞った複数のプロジェクトを進めている。バングラデシュとインドでは砒素による水資源の汚染で数百万人の健康が危ぶまれているが、国連大学の研究によってその汚染された水の新しい浄化処理法が開発されたことは、その一例である。

 二つの会議の共催団体、WWAPは世界中で水資源を査定する作業を行っている機関で、その査定結果が「世界水発展レポート」として2年ごとに発表される。全日空ホテルで開かれた公開シンポジウムの目的は、一般の参加者にWWAPの仕事を紹介し、危機的状況にある世界の水資源の現状とその問題解決のために早急に行動する必要があることを知ってもらうことであった。シンポジウムでは、世界の水資源問題解決における国連と日本の役割についてパネル討論が行われ、報道関係者30名を含む約130人が参加した。

 世界水発展レポートの第一号は、2003年3月16−23日に京都で開かれる第3回世界水フォーラムで発表される予定である。

 

A UNU Public Affairs Newsletter providing Connexions to the work of the University