2001年11月    



民族紛争の豊富な資料を紹介
──「民族紛争研究ダイジェスト」の最新号

連大学と英国アルスター大学の共同国際プログラム「紛争解決・民族問題国際プログラム」(INCORE)は、民族紛争の動きや管理に関する近刊の図書、新聞雑誌の記事、論文等をまとめた「民族紛争研究ダイジェスト」を年2回刊行している。この資料は民族紛争と紛争解決の分野の研究者や政策決定者にとって貴重な情報源となり、その声価が定着している。

 64の書評を掲載した「民族紛争研究ダイジェスト」の2000年9月号(3巻、2号)は、民族とナショナリズム、移行期の政治、記憶の政治学、紛争理論と国際関係、人の移動、人権と人道主義の6つのテーマ、およびアジア、アフリカ、中東、欧州、旧ソ連および北アメリカの6つの地域をもとに編集されている。取り上げられている書籍は多様で、様々なタイプの紛争が今なお世界各地で発生している状況をはっきりと反映している。

 またダイジェストはユーゴスラビアとルワンダの国際刑事法廷の役割、国際法の政治的性質と旧ユーゴスラビアにおける最近の事態についての相反する見解、の3つの記事を掲載している。すべての書評や記事はオンライン(http://www.incore.ulst.ac.uk/ecrd/)でも提供されている。これまでに刊行された6冊のダイジェストの内容が紹介され、テーマ又は出版年による検索が可能で、ダウンロードもできる。

 INCOREは1993年に国連大学と英国アルスター大学が共同で設立し、民族、政治、宗教などの紛争の解決に有益な研究・政策活動を推進している。INCOREの現在の研究の重点は紛争後の諸問題、ガバナンスと多様性の問題、暴力的な社会における研究の方法論などに置かれている。

 また、INCOREはオンラインで「紛争データサービス」を運営しており、現在起きている全ての主要な紛争の現状や歴史的情報、紛争研究に関連する各種の問題についてのテーマ別案内、世界各地の紛争解決機関に関する情報を提供している。

http://www.incore.ulst.ac.uk/cds/

 

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