1998年 3月     


国連大学食糧栄養プログラム、コーネル大学に移転
   ガルザ氏が新ディレクターに就任

国連大学が22年前から展開している食糧栄養プログラムは最近、本部をボストンからコーネル大学の国連大学研究研修調整センター(RTCC)に移したのを機会に、その役割の再評価を行った。プログラムの前ディレクター、ネビン・スクリムショー氏は11月24日、この再評価の結果を同センターのスタッフに説明した。

「国連大学は途上国での栄養改善に尽くした貢献について、途上世界からの謝意を受ける資格がある。栄養問題については、WHOは弱体であり、FAOは関心を持たないため、国連システムはこの分野での国連大学の存在を必要としている」とスクリムショー氏は語った。

同氏はとりわけ、このプログラムが途上国で達成した顕著な能力育成の成果を賞賛した。「国連大学はその研修制度がすべての大陸において栄養の歴史を変えたことを誇りとすべきだ。今日の地域的、国際的な栄養に関する会議で、リーダーシップを取っているのは、国連大学の研修生だった人々である」と同氏は説明する。

新しいRTCCは「国際栄養行動知識センター」(CINAK)と呼ばれる。国連大学の他の8研究・研修センター/プログラム(RTC/Ps)とは違って、CINAKは調整センターとしての機能だけを果たし、その活動はプログラムの関連、協力機関のネットワークによって遂行される。これまでとの大きな違いは、プログラムがこれからは、コーネル大学の栄養食糧科学学部の豊富な専門知識を活用できることである。

スクリムショー博士は1997年12月末にプログラム・ディレクターの職を辞したが、引き続きその上級顧問を務め、また国連大学の学術誌「食糧・栄養報告」の編集長を続ける。センター・ディレクターにはコーネル大学栄養食糧科学学部のクトベルト・ガルザ学部長が1998年1月1日付で就任した。

国連大学の本プログラムは今後、ガルザ氏のリーダーシップの下で研究を続行する。その研究主題は、1) 人口動態および経済的な変化を経験している集団に見られる、栄養・保健問題の研究、2) 栄養上の安全についての研究、3) 乳幼児の補助的食品の研究の3点を重点としている。

国連大学食糧栄養プログラムの詳細な情報はホームページ(英語版)に掲載されている。