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| | 1998年 3月 |
京都会議を裏から支えた国連大学GEIC
議事録翻訳など、有力情報源として活躍
160カ国からの代表団、それに加えて多数のNGO、産業関係者も集まった昨年12月の地球温暖化防止京都会議。表に出た議題の他に、隠れた問題もあり、交渉の駆け引きにも熱が入った。その結果、必要な情報を求める関係者の労苦は大変なものだった。正式には「国連気候変動枠組み条約第3回締約国会議」(COP-3)と呼ばれるこの会議の背後では、国連大学地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)が、会議の進行について詳しい情報を提供し、注目を引いた。
GEICは国連大学と環境庁との共同事業として1996年に設立された組織で、環境問題についての意識の向上をはかるのが目的。京都会議では、GEICは次の6つの事業を担当した。
- COP-3の日本語ホームページをデザインし、内容を決定する。
- GEICの会議ブース「COP-3情報センター」から各国代表団へ情報を配布する。
- 会議議事録を日本語に翻訳する。
- 議定書交渉の進行をインターネット上で広報する。
- サイバー・カフェを設立、運営する。
- イベント「国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)へのNGOの参加を促進する」を開催する。
COP-3の日本語ホームページ(アドレス:http://www.geic.or.jp/cop3)からは、国別報告書、公式文書、毎日のプログラム、毎日のサマリー、すべての議事録、参加者への情報、報道関係者への情報、京都議定書全文等の情報が得られ、会議の交渉が行われた11日間に、GEICの日本語ホームページには100万人以上の人がアクセスした。
膨大な量の資料に翻訳スタッフは徹夜で作業に当たったが、外務省、環境庁など日本の政府機関の多くも、会議の進行状況について、GEICの敏速な翻訳に頼ることがあり、その努力は多数の関係者に評価された。
GEICのCC:INFOセンターでは、会場に多くのパソコンを設置し、参加者用に提供した。GEICはまたそのホームページに、会議に参加しているNGOからのメッセージを受け付け、インターネットを使って無料公開した。
GEICが主催したイベント「UNFCCCへのNGOの参加を促進する」は、12月8日に開かれ、大きな成功を収めた。日本の国会議員グループ「GLOBEジャパン」の堂本暁子代表をはじめ、6人のゲスト・スピーカーが登場した。NGO代表、産業人、気候変動条約事務局幹部も意見を述べた。イベントの模様はインターネットを通じて、ライブで60カ国以上にテレビ放送された。
京都会議の交渉も終わり、合意が成立したいま、GEICは気候変動に関する問題の中で最も緊急で、しかも困難な作業−−各国政府に新しい合意の実行を求める−−に取り組んでいる。
| 京都会議関連のGEICの活動については、郵政省、NTTデータ通信株式会社および日本COP3情報支援システム推進協議会から多くの支援を頂きました。 |
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