1999年3月19日
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外務省、国連大学秋野記念事業に1億円拠出

外務省は、昨年7月にタジキスタンで殉職した秋野豊国連タジキスタン監視団政務官を記念して、19日、本年度補正予算から国連大学に1億円の拠出を行いました。これは秋野政務官の意志を継いで、世界平和などの分野で国際貢献のできる人材の育成を目的とした事業を行うためのものです。

秋野政務官は中央アジアの専門家で、筑波大学助教授でしたが、日本政府が1998年4月に国連の要望を受けたことから、国連タジキスタン監視団(UNMOT)に政務官として派遣されました。ところが同年7月20日、現地での職務執行の間に他の3人のUNMOTスタッフと共に殺害されました。

外務省と国連大学は今回の1億円の拠出資金を数年間にわたり、国連大学のさまざまな活動を支援するために使用することに合意しています。

まず半額の5,000万円は秋野政務官の研究テーマであった領域、具体的にはユーラシアについて今後5年計画で実施される、多国間研究プロジェクトに当てられます。研究の成果は国連大学出版局から出版される予定です。

さらに、最近発足した国連大学国際講座に「秋野記念講座」を設けるために、2,100万円が拠出されます。国際講座は国連諸機関、各国外交官、その他の国際機関などに就職を希望する、日本および海外の大学院生、社会人を対象とするユニークな事業です。またこの講座で学んだ優秀な日本人研修生を国際機関での実習のために派遣する費用の補助として、2,000万円が当てられます。

最後の900万円は国連大学グローバル・セミナーを新たに、故秋野氏の出身地である北海道で開催する費用に利用されます。同セミナーは1985年から神奈川県で、95年からは神戸でも開催されており、若い世代の人々の国連とグローバルな問題についての理解を深めることを目的としたセミナーです。

国連大学による秋野記念事業とは別に、秋野政務官同様の「行動するユーラシア研究者」による地域研究への助成を目的とした「秋野豊基金」も、民間の関係者によって設立されており、国連大学は今後同基金の関係者を含む諮問委員会と協議しながら、各種の活動を実施して行く予定です。

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