2003年3月20日
UNU/J06/03
 
 

 

国連大学がクアラルンプールで
統合的能力開発に関するASEAN地域ワークショップ開催へ

多国間環境協定に関する国連大学インターリンケージ・イニシアチブの一環


国連大学は3月24日から26日まで、東南アジア諸国連合(ASEAN)事務局、財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)、マレーシア国際戦略問題研究所(ISIS)、ならびにマレーシア科学技術環境省(MOSTE)と共同で、「ASEANにおけるインターリンケージおよび統合的能力開発」に関する3日間の地域ワークショップをマレーシア・クアラルンプールのホテル・ニッコー・クアラルンプールで開催します。ワークショップは日本の環境省の後援で開かれます。

ワークショップでは、ASEAN地域における環境協定の協力体制と相互支援を強化するチャンス、およびそれがもたらす制約を、規模別(国家、地域、地球全体)および問題別(生物多様性、気候変動、化学物質等)に検証します。国家レベルで政府および非政府関係者双方の利益となることを目指し、ASEAN加盟各国間の協力をより円滑に行えるようASEAN事務局の強化を図ります。

国連大学のインターリンケージ・イニシアチブとASEAN加盟各国の事例研究草案を基に、ASEAN事務局とISISとの共同で実施されるこのワークショップは、分野横断的課題に関する統合的機能的能力開発を促進することを目指しています。例えば、プロジェクトでは気候変化動関連事項(京都議定書など)について個別の訓練を提供する代わりに、複数の互いに関連性のある問題を、一度にまとめて、しかも個別訓練に比べほんのわずかなコストで扱うことのできる調整能力開発を促進します。機能的アプローチとは、個別の問題(気候変動、オゾン層破壊物質、危険化学物質など)に対処する代わりに、機能(データ評価、情報記憶装置、制度的支援、法的しくみ、法の遵守など)を重視することを意味します。

全体会議では、MEA(多国間環境協定)に関連した分野横断的・機能的問題について、MEAの事務局、国際機関、ASEAN地域の政府間機関から招聘された講演者が発表を行います。MEAのテーマ群に基づいて、三つの作業部会、すなわち気候変動会議、生物多様性会議、および化学物質関連会議が行われます。各テーマ群ごとに、(1)制度的しくみ、法制、政策と戦略、(2)情報管理、および(3)能力開発と活用を中心に討議が行われます。

国連大学は1999年に持続可能な開発に関する世界サミット(WSSD)に貢献することを目的としたインターリンケージ・イニシアチブを開始しました。イニシアチブは、アジェンダ21で私たちの抱えている問題のインターリンク(相互のつながり)的性格が強調されているとは言え、これらの問題に対してより協力的で統合力のある対応方法を開発する必要があるという認識に基づいています。それゆえ問題解決へのインターリンク的アプローチでは、解決方法の実行可能性を考慮するだけでなく、諸活動に関し、地方レベル、下部機関など末端レベルで対処できることは権限を委譲するというサブシディアリティーの原則の必要性も強調されます。事例研究およびイニシアチブ全般に関する詳細情報は、オンライン (http://www.unu.edu/inter-linkages)(英文)で提供されます。

取材を歓迎いたします。 地域ワークショップのプログラム等詳細については下記のウェブサイト(英文)http://www.geic.or.jpをご参照ください。

* * *

報道関係のお問合せは国連大学広報部へ:
     電話:(03)5467-1243/1246、FAX:(03)3406-7346