|
2000年6月08日 UNU/J20/00 |
![]() |
||
国連大学、持続可能な山岳開発プロジェクトに着手
国連大学は、このほど持続可能な山岳開発に関する新しいプロジェクトを発足させました。このプロジェクトの目的は、山岳地域のコミュニティーや環境が直面している重要な緊急課題についての理解を深めることにあります。 山岳地域は水資源の供給源としての役割しか持っていないわけではありません。 世界のどの地域でも山岳地域は複雑な生態系を持ち、変わりやすい気象条件と異質な居住環境を特徴とし、特異な動植物相を維持しています。しかも山岳地域の生物圏は外的条件の影響を受けやすく、脆弱な生態系は土壌の劣化や生物多様性の喪失の危険をつねに抱えています。たとえば、地球環境ファシリティー(GEF)は、山岳地域を生物多様性保全の努力を必要とする優先的な生態系に指定しています。また山岳地域は地域固有の文化や伝統が失われる危険にもさらされています。 1998年の国連総会は山岳問題の重要性についての国際社会の認識の深まりを背景に、2002年を国際山岳年に指定しました。 国連大学は1978年に「高地・低地間の相互作用システム」プロジェクトを開始、最初の山岳環境と開発問題の研究プロジェクトとして、注目を集めました。国連大学の「持続可能な山岳開発」プロジェクトはこれに始まる20年以上の経験と専門性の上に成り立っています。新プロジェクトはベルン大学(スイス)開発環境センター(CDE)との協力、日本政府の支援で持続可能な山岳開発に関する総合的なプログラムとして展開されます。 今回のプロジェクトの目的は、世界各地の多様な山岳地域が地球規模の変化の中で、人間、自然、経済活動への影響を含め、どのような影響を被っているか、またそれに対するさまざまな社会的グループや山岳社会の反応などについて、理解を深めることにあります。特殊な経済環境にある社会システムの潜在的な可能性や解決策を探ることにより、山岳にかかわる諸問題の解決を目指します。 このプロジェクトでは、途上国および移行国の研究機関と他の機関とのパートナーシップ構築、機能や能力向上を支援します。 活動ならびにパートナーシップを通して、山岳問題と取り組むための新しい方法論を導入し、各機関が地域特有の問題についての解決策を見出すための研究を促進して行きます。国連大学はこうした山岳研究活動の調整、情報センターとして機能する予定です。
お問い合わせは国連大学広報部へ: 電話 (03) 5467-1243, -1246 FAX (03) 3406-7346 |
|
||