国連システムとの共通分野
国連大学は国連システムの中の学術機関として、他の国連機関との密接な協力により研究活動を行っているが、その主なものを以下に要約する。
ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)
- UNU/INTECHとECLACは新しい研究領域の開発を共同で行い、UNU/INTECHスタッフはECLACとの協力活動に従事した。
- ECLACはUNU/WIDERのプロジェクト「短期資金移動と国際収支危機」に研究上の貢献を行った。
経済社会問題執行委員会(ECESA)
- UNU/WIDERはECESAの報告書を検討し、報告書の重複を避けるためのプロセスを決めることを委嘱された。UNU/WIDERが検討している報告書は『世界経済社会調査』(The World Economic and Social Survey)、UNCTADの『貿易・開発報告書』(Trade and Development Report)、『世界投資報告書』(World Investment Report)、『最低開発国報告書』(Least Developed Countries Report)、UNDPの『人的資源の開発』(Human Development Report)、『地域経済調査』(Regional Economic Surveys)などである。
国連食糧農業機関(FAO)
- 国連大学は「脆弱な生態系:持続可能な山岳の開発」に関するアジェンダ21第13章のフォローアップ・プロジェクトで、FAOと協力し、6月に開かれた国連総会の「地球サミット+5」会議に主要な貢献を果たした。
- FAOはUNU/WIDERのプロジェクト「土地配分、土地改革と経済成長」に対する研究上の貢献を行っている。
- FAOは国連大学のINFOODプロジェクトに多大な貢献をしている。
国際労働機関(ILO)
- UNU/INTECHの論文1編がILOから出版された。
- ILOはUNU/WIDERのプロジェクト「短期資金移動と国際収支危機」に研究上の貢献を行った。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
- UNU/IASとIPCCは、総合評価モデル(IAM)を気候変動モデルに統合するための合同会議を開いた。
国際原子力機関(IAEA)
- IAEAはより確実な診断方法の開発のために、国連大学のブルセラ症研究ネットワークに資金を拠出し、国連大学の栄養と感染症に関する代謝活動の研究に加わっている。
国連行政調整委員会栄養小委員会
- 国連大学は国連の行政調整委員会栄養小委員会において積極的に活動している。
国連行政調整委員会水資源小委員会
- UNU/INWEHは国連の行政調整委員会水資源小委員会において積極的な役割を果たしている。
国連児童基金(ユニセフ)
- ユニセフはUNU/WIDERのプロジェクト「公共財の提供と資金調達の新モデル」の研究に貢献している。
- WHOとユニセフは国連大学のプロジェクト「微量栄養分欠乏症の克服」に積極的なパートナーとして活動している。
国連開発のための科学技術委員会(UNCSTD)
- UNU/INTECHはUNCSTD主催の会議に参加・協力し、会議成果の普及などの活動を支援した。
- UNU/INTECHは情報技術におけるジェンダー問題についてUNCSTDに助言し、スタッフ1名がジェンダー問題諮問委員会の議長を務めた。
国連貿易開発会議(UNCTAD)
- UNU/INTECHのスタッフはUNCTADの1997年世界投資報告書の作成を支援した。
- UNU/WIDERはUNCTADが9月に1997年最低開発国報告書を発表した際に、記者会見を行った。
- UNCTADはUNU/WIDERのプロジェクト「サハラ以南アフリカの成長、外部セクター、非伝統的輸出品の役割」で研究協力を行った。
国連開発計画(UNDP)
- UNU/INTECHとUNDPはテレワーキングに関するプロジェクトで共同研究をしている。
- UNU/IASスタッフ1名はUNDPの人的資源開発報告書に関するアドバイザー就任を要請された。
- UNDPはブラジルで開かれたUNU/IASの多国間外交ワークショップに5,000ドルの資金を拠出した。
- UNDPはUNU/INRAのアフリカの鉱物資源に関するワークショップの一つに資金を拠出した。
- UNU/WIDER所長はUNDP職員に対し、UNU/WIDER活動についてのブリーフィングを数回にわたり行った。
- UNU/WIDERのプロジェクト「移行期のアジアにおける貧困と福祉」に対し、UNDPから56,000ドルの資金提供を受けた。
- UNU/WIDERはUNDPの「移行期における貧困と配分」に関する報告書作成に協力した。
- UNDPのスタッフ数名がUNU/WIDERのプロジェクト「最近10年間の緊急事態の波」で研究協力した。
- UNDPのスティーブン・ブラウン氏は4月にUNU/WIDERで「開発援助」についての公開講演を行った。
- UNU/WIDERはUNDPがフィンランドで1997年人的資源開発報告書の出版に協力、UNDPの北欧事務所と共催で、6月にヘルシンキでセミナーを開いた。
- 国連大学はUNDPからプロジェクト「グローバル経済の中のアジアとアフリカ」の実施継続のため、95,000ドルの資金拠出を受けた。
国連人道問題局(DHA)
- 国連大学とDHAの「国際防災の10年」事務局は、国連大学のプロジェクト「自然災害危機管理」で密接に研究協力を行っている。
国連平和維持活動局(DKPO)国連婦人開発基金(UNIFEM)
- 国連大学とDKPOは国連大学のプロジェクト「平和の基礎」研究を共同で進めている。
- UNU/INTECHはUNIFEMの要請により、サハラ以南アフリカのグローバル化、技術的変化、女性の労働についての共同研究を発足することとなった。
- UNIFEMとUNU/INTECHは国際電気通信連合が開催する1998年世界電気通信開発会議のために、ジェンダー問題についての政策報告書を共同で作成している。
国連環境計画(UNEP)
- UNEPの協力により、国連大学のプロジェクト「人間・土地・環境変化」(UNU/PLEC)が地球環境基金(GEF)の事業計画に加えられることになった。GEFはこのプロジェクトに対して617万ドルの資金拠出を約束、UNEPがGEFのパートナーとしてこの研究プロジェクトを進めることになった。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)
- ユネスコ、国連大学、文部省およびアジア太平洋大学協会は、アジア太平洋地域高等教育会議「21世紀に向けた高等教育の国家戦略と地域協力」会議を7月に国連大学本部で開催した。この会議は1998年10月にパリのユネスコ本部で開かれる世界高等教育会議のためのアジア太平洋地域会議である。
- ユネスコと国連大学は第三世界科学アカデミーと協力、「湿潤熱帯地方の持続可能な開発に向けた南南協力」プログラムを推進しており、そのワークショップが12月に中国の雲南省で開催された。このワークショップに対する国連大学の貢献は主にUNU/PLECを通じて行われている。
- 国際理論物理学センター(ICTP、イタリア)と国連大学はユネスコの後援で、「マイクロプロセサーと情報科学」プロジェクトの研究協力を進めている。
- 国連大学とユネスコはリーダーシップ研究に関するユネスコ/UNU/ILA講座を開設する協定に調印した。
- UNU/IASとユネスコはグローバル経済に関するユネスコ/UNU/IAS講座を開設する協定に調印した。
- 国連大学とナミビア政府は、1996年に調印された国連大学/ユネスコ講座協定の下で、アフリカでのゼロ・エミッションの概念と実践に関する作業を開始した。
- 国連大学と北京大学は植物のバイオ技術の国連大学/ユネスコ講座の下での研究作業を継続している。
世界銀行
- UNU/INTECH所長は世界銀行のINFODEVグループ会議で講演した。
- UNU/INTECH副所長は6月にオタワで開かれたグローバル知識会議で講演した。
- UNU/INTECHスタッフ1名は、10月の世界銀行開発展望グループで、外国直接投資と技術移転についての同研究所の研究成果を報告した。
- 世界銀行はUNU/INTECH研究者に1998年世界開発報告書のために論文を提出するように要請した。
- 世界銀行と国際通貨基金はUNU/WIDERのプロジェクト「短期資金移動と国際収支危機」に研究費を拠出している。
