1999年9月10日
PR/J17/99
国連大学、島津製作所と環境研究プロジェクト協定

国連大学は本年度から3年計画で「東アジア地域の環境監視と分析−河川・沿岸水域における環境ホルモン監視と分析」プロジェクトを実施します。株式会社島津製作所は、1996年から1998年のプロジェクトに引き続き、今回のプロジェクトも資金と分析業務の両面で支援することになり、そのための協力協定書の調印式が17日午前10時から、東京渋谷の国連大学本部で行われます。
調印はハンス・ファン・ヒンケル国連大学学長と矢嶋英敏島津製作所社長の間で行われ、その後にプロジェクトに関する記者説明会が同じ会場で行われます。
河川や沿岸地域は陸地からの多様な汚染物質が大量に流出するため、汚染の危険が非常に高い地域です。特に環境ホルモンは自然分解過程において抵抗力が強く、長期にわたって環境中に存在するため、影響が懸念されています。環境ホルモンには多様な化学物質や農薬類が含まれ、人間や動物の成長、生殖、新陳代謝をコントロールするホルモンの正常な機能を妨げる可能性があります。
国連大学の「東アジア地域の環境監視と分析」プロジェクトは1996年に発足し、東アジア地域の飲料水、土壌、食糧、大気などに含まれる汚染化学物質の濃度監視に必要な、分析技術の標準化を目標にさまざまな努力を続けてきました。プロジェクトには中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの各国研究機関が参加しています。島津製作所は発足当時からプロジェクトに協力してきました。
このプロジェクトはそのコンセプトにおいて、国連環境計画が実施している「陸上活動から海洋環境を保護するための地球規模行動プログラム(GPA)」に貢献するものです。また国連大学が実施中の他の活動、たとえば国連大学、岩手県、東京大学海洋研究所が共同で進めている「海洋・沿岸環境の国際研究協力プロジェクト」などのテーマとも、密接な関わりを持っています。
「国連大学は1980年代末以来、地域の環境モニタリング、応用研究、研究成果の普及に努めてきました。このプロジェクトは国連大学のこの領域における研究の集大成と言えるでしょう」とファン・ヒンケル学長は語っています。
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