ノルウェー政府、国連大学の新オンライン教育イニシアチブ、
「グローバル・バーチャルユニバーシティー」(GVU)支援へ
1,500万クローネ(2億3,600万円)の拠出を誓約
ノルウェー外務省は9月1日、「持続可能な開発に関する世界サミット」開催中のヨハネスブルクで、国連大学の新事業、グローバル・バーチャルユニバーシティー(GVU)のオペレーションユニット設置に向けて1,500万ノルウェー・クローネ(約2億3,600万円)の資金拠出を誓約しました。これは、国連環境計画の独立機関でノルウェーのアレンダール市にある地球資源情報データベース、GRID (UNEP/GRIDアレンダール)とノルウェーのアグデル大学、そして国連大学の三機関が共同事業として運営するグローバル・バーチャルユニバーシティー発足に向けての第一歩となります。これらの三機関は共同でGVU提携大学の国際ネットワークを構築していく予定です。
ハンス・ファン・ヒンケル国連大学学長は、ノルウェー政府からの支援を歓迎し、「この新たなオンライン教育イニシアチブは、国連大学が1996年から進めているバーチャルユニバーシティー・プロジェクトを大幅に発展させるものです。GVUは最新の教育技術とUNEP/GRIDおよび国連大学が提供する充実した高度なコース内容とを合体させるということで、特に大きな可能性が期待できます」と述べました。
GVUは、環境の慎重な管理を支援する科学的知識を提供することで、共通の未来に向けた教育を提供するとともに、持続可能な開発に到る国ごと、および地域ごとの道筋をつける一助となるでしょう。ここでの研究は、環境と開発の問題に対する解決策への人びとの関心を高め参加を促し、環境の潜在的可能性と限界を理解するための専門知識を発展させるとともに、必要とされる倫理意識、価値観と態度、能力と活動を育むものとなるでしょう。コースウエアの開発はグローバルな国際的学術機関のネットワークが共同で行います。研究はオンラインにより非集中化され、特に開発途上国に重点が置かれます。
アグデル大学のエルンスト・ホーコン・ヤール学長は、「GVUは既存の国際的な大学ネットワークをさらに拡大し、私たちのe‐ラーニング(電子学習)能力向上に大きく貢献するでしょう」と述べました。
当初の段階では、ノルウェーに設置される国連大学のオペレーションユニットとUNEP/GRIDアレンダールがGVUを設立し、両機関の研究活動に基づいてコース用教材を提供することになります。GVUは徐々にネットワーク組織へと拡大していく予定で、e‐ラーニングを基盤とする教育に焦点を置きながら、提携大学・研究機関とのパートナーシップを通じ、開発途上国における持続可能な人間開発に関連する能力を支援および構築することを目指します。デジタルデバイド(情報格差)を是正し、合理的なコストで幅広い地域に質の高い教育への敏速なアクセスを提供するために、最新の情報通信技術が活用される予定です。
GVUの共同事業はノルウェー政府、国連環境計画および東京に本部を置く国連大学が支援します。UNEP/GRIDアレンダールがGVUの受入れ機関となります。UNEP/GRIDアレンダールのスヴェイン・トゥヴェイトダール所長は、「GVUは私たちの制度的ネットワークを一層強化し、国連の環境情報を未来の管理者や政策決定者へより広く普及することに大きく貢献するでしょう」と語りました。
アレンダール市のアルフ=アイヴィン・リョースタ市長もGVUの設立決定を歓迎し、「グローバル・バーチャルユニバーシティーの発足により、アレンダール市は、多くの国連活動の場としての知名度を高め、国際的な学術都市としての地位を確立することになるでしょう」と述べました。
グローバル・バーチャルユニバーシティーの調印式は、ヨハネスブルクサミット会場で9月1日に開かれ、ノルウェー政府、国連環境計画、国連大学の代表者が出席しました。
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