2002年4月4日
UNU/J10/02
 
 

 

国連大学、ハノイで国際シンポジウム
沿岸水圏の環境ホルモンと農薬の問題を討議


国連大学は4月15、16の両日、ハノイで環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)による汚染に関する国際シンポジウム「農薬による環境汚染の元凶を探る―環境ホルモンに焦点をあてて」を開催します。このシンポジウムは、国連大学とベトナム国立大学環境化学センターの共催によるもので、国連大学の東アジアにおける沿岸水圏環境汚染とガバナンスに関するプログラムの第4回シンポジウムに当たります。沿岸水圏とは、地域の淡水および海洋の沿岸環境とそこに棲息する自然生物資源を意味します。東アジア地域の専門家と世界各国の学者が、沿岸水圏における陸地を発生源とする環境ホルモン汚染、とりわけ農薬の使用とその影響について討議します。

環境ホルモンとは、人間や動物の新陳代謝、成長、生殖などの正常な機能を阻害するおそれのある、さまざまな化学物質を言います。環境ホルモンは自然界で劣化しにくいため、長期間にわたって環境中に存在し、食物連鎖を通じて高いレベルまで蓄積されます。東アジアの沿岸水圏では、国内の一般および産業排水、および農地から流出する農薬など、陸地の多様な発生源からの環境ホルモン汚染が広まっており、そのリスクも高まっています。昨年4月にソウルで開かれたシンポジウムでは、国連大学は主に産業に起因するEDC汚染の問題を取り上げましたが、農薬を原因とする環境ホルモン汚染は比較的、過小評価されていた傾向があります。しかし農業は次第に農薬への依存度を高めており、東アジア地域の沿岸水域および淡水圏では、環境ホルモンのレベルが危険な程度まで高まっており、汚染物質もそれにともなって増えています。

今回のシンポジウムには、ベトナムの環境ホルモン研究の専門家に加えて、欧州、カナダ、米国などの専門家が最近の研究成果を発表します。また中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイなども、国連大学沿岸水圏環境管理プログラムの一環である環境モニタリング活動に基づき、各国の沿岸の汚染状況を報告します。このモニタリング活動は株式会社島津製作所の支援で実施されているものです。

シンポジウムは英語で行われ、一般に無料で公開されますが、事前の登録が必要です。報道関係者の取材を歓迎いたします。

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現地でのお問い合わせは下記へ:
       Dr. Pham Hung Viet
       Research Center for Environmental Technology and Sustainable Development
       Hanoi University of Science, VNU Hanoi
       T3 Building, 334 Nguyen Trai Road, Thanh Xuan Dist., Hanoi, Viet Nam
       Tel.: +84 4858-7964; Fax: +84 4858-8152; E-mail: cetasd@fpt.vn

詳細等お問い合わせは国連大学広報部へご連絡ください。
     電話:(03)5467-1243/1246、FAX:(03)3406-7346