国際的環境ガバナンスの改革を提案
国連大学がヨハネスブルグ・サミット第3回グローバル準備委員会へ報告書
国連大学は、3月25日にInternational Environmental Governance - The Question of Reform: Key Issues and Proposals(国際的環境ガバナンス−改革へ向けた中心的課題と提案)と題する報告書を発表しました。この日は、本年8−9月に南アフリカのヨハネスブルグで開催される「持続可能な開発に関する世界サミット」に向け、ニューヨークの国連本部で開かれている第3回グローバル準備委員会の会合初日に当ります。
この報告書は、1999年6月に東京で開催された「インターリンケージ:多国間環境条約における相乗効果と調整」国際会議からスタートした国連大学のインターリンケージ(相関)に関する一連の研究の主要な成果のひとつです。
今回の報告書は、ヨハネスブルグ・サミットの準備として行われた国際的環境ガバナンス改革に関する討議の中心となった主要な問題を集約しています。その中には、たとえば新しい「世界環境機関」を中心として、集中的なガバナンス・システムを設立する可能性も含まれており、また「世界環境裁判所」のような機関が、既存のガバナンス組織に対する有益な補足機能を持つかどうか、といった問題も提起されています。
この報告書の目的は、現在の国際的環境ガバナンス・システムが持つユニークな機能を最適化しないまでも、保護するための具体的改革の提案を行うことにあります。ユニークな機能とは、たとえば、科学知識の急速な進歩や、絶えず変化する政治・経済条件に対応し得る高いレベルの柔軟性と改革能力などを指します。また、報告書は改革の問題を検討する際に検証すべき最も重要な課題を概説し、現行システムの持つギャップや弱点も指摘しています。具体的に言えば、現行システムには重複したり非効率に陥る傾向があり、組織拡大の傾向が続くことを阻止できないといった点が取り上げられています。さらに環境ガバナンスを維持していくための安定した資金確保、国際的環境ガバナンスのプロセス内において政府以外のアクターが持つ建設的役割を促進する必要性など、多くの提言が行われています。
この報告書には、国際的環境ガバナンスに長期にわたって関わってきた多様な学識経験者、実務家からの意見が採り上げられています。報告書には、W・ブラドニー・チェンバース、スティーブ・チャーノビッツ、ピーター・ハース、セバスチャン・オーバーチュア、ヨースト・ポーベリン、ゲーリー・P・サンプソンの各氏が寄稿しています。報告書は下記のアドレスからダウンロード可能です。http://www.ias.unu.edu/binaries/NYPrepComReport3.pdf
また、これに関連し、国連大学は北九州大学との協力により、3月26、27の両日、ニューヨークの国連本部で公開ワークショップを開催し、主要なプロジェクト関係者や著名な研究者・実務家などによる討議を行います。
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報告書およびワークショップにについての詳細は下記にお問い合わせ下さい。
電話:(03)5467-1243/1246、FAX:(03)3406-7346
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