
国連大学、国連大学高等研究所及び日本学術会議が開催する「ウ・タント 記念講演」シリーズは、毎回世界各地から各界の有識者や指導者をお招きし、21世紀に世界が直面する問題の解決に向けて、国連の果たすべき役割を探る試みです。
故ウ・タント国連事務総長は1969年9月15日、第24回国連総会への年次報告の冒頭で「国連憲章が定める平和と進歩への貢献を目的とする、真の国際的な大学」の創設を提唱し、これが国連大学の創設への流れを作りました。この構想にいち早く関心を示した日本政府の熱心な誘致によって、国連大学は1975年に東京で活動を開始し、2000年には創設25周年を迎えました。
故ウ・タント事務総長を記念して開催する「ウ・タント記念講演」シリーズは、国際的な知識と叡智の交流の場となり、地球が抱える重要課題への深い理解と創造的な解決策を生み出す場となることを目指します。
第15回講演 • 2008年7月8日

アブドゥライ・ワッド
セネガル共和国大統領
気候変動とアフリカ主導のイニシアティブ
ワッド大統領は気候変動とアフリカをテーマに、特に「緑の壁」のようなアフリカ主導のイニシアティブが、どのように砂漠化防止に貢献できるかについて講演される予定です。
アフリカの緑化を促進するプロジェクトはどうしても地域的な取り組みになりがちですが、ワッド大統領は最近行われたいくつかの講演で、このような努力が実を結ぶためには、経験の共有、協力的な取り組み、イノベーションがいかに重要かを強調しています。今回の講演ではさらに、このような活動が、土地や資源の管理の分野における新たな技術やパートナーシップの育成にどのように貢献しているかを明らかにしていきます。
講演の後、質疑応答を行います。
ウ・タント記念講演に先立ち、ワッド大統領は日本政府の招きにより、アフリカ連合の他の6カ国の代表者と共に北海道の洞爺湖で開かれる2008年G8サミットに参加し、気候変動も含めたアフリカの開発に関する課題についてG8首脳らと協議することになっています。
第14回講演 • 2008年5月26日(月)

マルッティ・アハティサーリ
フィンランド共和国元大統領
アフリカ、アジア、ヨーロッパにおける和平交渉
フィンランド共和国元大統領マルッティ・アハティサーリ氏は、インドネシア政府と「自由アチェ運動」間の和平プロセスの促進、また、前国連コソボ問題特使として、国際平和と安全保障のため、多々重要な貢献をしてきました。
また、世界中の紛争において相対するグループを呼び集め、対話を推し進め、合意の場を築くことで、困難な紛争を政治的な交渉に基づく解決へと導く役割を果たしてきました。
我々には、紛争を回避する責任があり、またそれが成功しなかった場合には、紛争を平和的に解決する責任があります。本講演、「アフリカ、アジア、ヨーロッパにおける和平交渉」では、元大統領の豊かな経験を通して、共に助け合い保護しあうという、私たちが共有する責任について強調されます。
第13回講演 • 2006年8月25日(金)

モハンマド・ハタミ
前イラン大統領
文明間の対話
~平和と暴力のない世界の構築、国家間の開発格差の是正、グローバル市民の形成をめざして~
共催: 国連大学本部(UNU)、国連大学高等研究所(UNU-IAS)および日本学術会議(SCJ)
Full text of lecture (English)
سخنراني (Persian)
ウェブキャスト (音声のみ)
第13回講演 報道結果:
- Iranian Ex-President Cautions West on Nuclear Pressure
Steve Herman, VOA - Pressuring Iran on nukes fans Mideast fire further: Khatami
Japan Times/Associated Press - Khatami highlights necessity for living in peace, non-violence
Islamic Republic News Agency - Khatami: Iran entitled to peaceful use of nuclear energy
Islamic Republic News Agency - Khatami: Iran entitled to nuclear energy
Arabicnews.com - Ex-Iranian President Khatami calls for dialogue to promote peace
Kyodo - Nuclear programme peaceful: Khatami
NDTV - Ex Iranian president says West creating crisis in Middle East
Calcutta News - Former Iranian president defends nuclear program
AFP - Khatami defends nuclear program
CCTV.com
連絡先: media@unu.edu
第12回講演 • 006年5月26日(金)

アブドゥラ・アフマド・バダウィ
第5代マレーシア首相
イスラム・ハダリ(洗練されたイスラム):社会の中でのグッド・ガバナンス と人々や文化の国際的な親睦を求めて
アブドゥラ・アフマッド・バダウィ首相は、技術的・経済的競争力、中庸、寛容、ガバナンスに重点をおいた国づくりの取組みについて講演されました。
第11回講演 • 2005年11月9日(水)

ロバート B.ラフリン
1998年度ノーベル物理学賞受賞者
新しい時代
構成要素に還元するのではなく、構造全体を研究することを強調することにより、対象を巨視的に見るという革命的かつ科学の将来に多大の意味を持つ新しいセオリーについての講演です。
メディアリリース (PDF)
Robert B. Laughlin (nobelprize.org)
第10回講演 • 2005年10月14日(金)

アナン・パンヤラチュン
元タイ首相、国連「脅威、挑戦及び変革のためのハイレベル委員会」
国連事務総長の役割―序曲としての過去、そして未来へ
「国連改革というと、私たちは通常、安全保障理事会、あるいは国連総会や経済社会理事会について語りますが、事務局そのものが国連の主要機関であること、そして60余年前の国連創設以来、最も発展し、変貌し、順応し、成長してきた機関であることを時々忘れてしまいがちです」
メディアリリース (PDF)
Speech (Word)
第9回講演 • 2004年11月22日(月)

シリン・エバディ
2003年度ノーベル平和賞受賞者
国づくりにおける女性
エバディ氏は「特に女性と子どもの権利のための戦いを中心とした民主主義と人権への取り組みを評価され」、2003年にノーベル平和賞を受賞しました。弁護士、裁判官、講師、作家、活動家として、基本的人権のために明瞭な意見を述べ、女性と子どもの権利を尊重しないかぎり、どんな社会も「文明」社会と呼ばれるに値しないと主張してきました。同氏は一貫して非暴力を支持し、態度を変えて紛争を解決する最善の方法として啓発と対話を呼びかけています。エバディ氏は「特に女性と子どもの権利のための戦いを中心とした民主主義と人権への取り組みを評価され」、2003年にノーベル平和賞を受賞しました。弁護士、裁判官、講師、作家、活動家として、基本的人権のために明瞭な意見を述べ、女性と子どもの権利を尊重しないかぎり、どんな社会も「文明」社会と呼ばれるに値しないと主張してきました。同氏は一貫して非暴力を支持し、態度を変えて紛争を解決する最善の方法として啓発と対話を呼びかけています。
ウェブキャスト (EN & JP)
Shrin Ebadi (nobelprize.org)
第8回講演 • 2004年10月22日(金)

タルヤ・ハロネン
フィンランド共和国大統領
公平なグローバル化のために:フィンランドの視点
「国連ミレニアム宣言で、私たちはグローバリゼーションを世界のすべての人々にとってのプラスの力にするという決意を新たにしました。グローバリゼーションは素晴らしい機会を提供するものですが、現在はその恩恵が均等に行き渡っておらず、その代価も均等に配分されているとは言えません。グローバリゼーションによって恩恵を受ける人はあまりに少なく、グローバリゼーションによって苦しむ人、あるいはまったく除外されている人があまりにも多いのです」
ウェブキャスト (EN & JP)
Halonen's speech (PDF)
President of the Republic of Finland
第7回講演 • 2003年10月17日(金)

ピーター・ドハティー
1996 ノーベル医学賞受賞者
科学、社会、そして未来への挑戦
ドハティー博士はメルボルン大学の名誉教授であり、米国テネシー州メンフィスのセント・ジュード小児研究病院の免疫学科長を務めました。1996年には、ウィルスに感染した細胞を免疫システムがどのように認識するかを解明したことにより免疫学の分野に大きな革命をもたらし、ノーベル医学賞を受賞。自己と他者との分子の同時認識の原理は、自己免疫疾患、ワクチン開発、臓器移植の研究に画期的な進歩をもたらし、癌、多発性硬化症、糖尿病に関連する免疫システムの新しい理解につなげました。
ウェブキャスト (EN & JP)
Peter C. Doherty (nobelprize.org)
第6回講演 • 2003年9月5日(金)

ジミー・カーター
第39代アメリカ合衆国大統領
アフリカの未来における農業、開発、人権
「残念ながら、アフリカのニーズに取り組むうえで、世界銀行やIMF、アメリカ、日本、その他の国々といった主要なドナー、あるいはカーター・センターや日本財団などの民間組織の間ではほとんど協力が見られません。このような不協和音は熱心なアフリカの指導者らの抱える問題を悪化させることになり、彼らはアフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)を通じてその問題を訴えるようになりました。これまでのグローバリゼーションは一方通行であり、アフリカにはほとんど恩恵をもたらしませんでした。そして富裕国には、貧困国の窮状を救おうという本当の意味での関心がほとんど見られません」
ウェブキャスト (EN & JP)
Mr. Carter's Speech (cartercenter.org)
Jimmy Carter (nobelprize.org)
第5回講演 • 2003年4月15日(火)

アハメッド・ズウェイル
1999年度ノーベル化学賞受賞者
私達の世界の将来
ズウェイル教授はフェムトサイエンスという新たな科学分野において、個々の原子の動きをフェムト秒(1000兆分の1秒)単位で測定できるようにしました。その画期的な功績をたたえて1999年にノーベル賞を受賞。この測定の発見は、文字通り私たちの物質に対する見方を一変させるもので、最先端技術と生命科学の分野に大きな可能性をもたらしました。
ウェブキャスト (EN & JP)
Ahmed Z. Zewail (nobelprize.org)
第4回講演 • 2002年10月1日(火)

ノーマン・E・ボーローグ
1970年度ノーベル平和賞受賞者
アフリカの将来における農業、開発、および人権
「世界の食糧供給が均等に行われていれば、2000年には、実際の世界人口より10億人多い72億の人々に十分な食事(穀物を主食とした2,350キロカロリーの食事)を提供できたでしょう。しかし、もしも発展途上国の人々が先進国の人々と同じように、カロリーの7割を動物性食品や水産品から取ろうとしたら、現在の世界人口のわずか半分しか養うことはできなかったでしょう」
Norman E. Borlaug (nobelprize.org)
第3回講演 • 2002年5月21日(火)

ウィリアム J. クリントン
第42代アメリカ合衆国大統領
私たち共通の未来-21世紀のグローバリゼーション
ウィリアムJ. クリントン氏は、1993~2001年にアメリカ合衆国大統領、1979~1981年および1983~1992年にはアーカンソー州知事を務められました。大統領在職中、アメリカは空前の経済的成長を遂げ、またクリントン政権は、より公平な社会制度を作ろうとしたことでも有名です。国際的には、アメリカを世界の平和の担い手とすべく努力され、冷戦後の国際政治舞台のいくつかのシーンで人道的介入を支援されました。クリントン元大統領は独立心あふれる独創的な考えの持ち主であり、政治的指導者として高い評価を受けています。現在は、世界の危機的な状況において積極的かつ建設的な役割を果たそうとする活動がつとに有名です。
ウェブキャスト (EN & JP)
主要関連記事...
Japan Times; Daily Yomiuri; 毎日新聞; 読売新聞
第2回講演 • 2001年10月2日(火)

ターボ・ムベキ
南アフリカ共和国大統領
新アフリカ・イニシアチブ
「『アフリカのルネッサンス』というビジョンを訴え、次にこのビジョンをアフリカ連合および新アフリカ・イニシアチブの形で宣言し作り上げた問題認識のそもそものスタート地点は、おそらく『アフリカとは一体何なのだろう』という疑問に私たち全員が取り組み始めたことでしょう」
第1回講演 • 2001年6月7日(木)

マハティール・ビン・モハマド
マレーシア首相
グローバリゼーション、国際社会と国連
「マレーシア、東南アジア、東アジアで起きていることはすべて、自由市場のなせるわざでした。そう、私たちはこれらの国々の政府が世界で最良の政府ではないことを認めましょう。汚職もあり、縁故主義もあり、透明性も高いとは言えませんでした。これらはすべて改めなくてはなりません。しかしそれを改めるために国全体、経済全体を完全に破壊しなければならないのでしょうか。他に、もっと人間的なやり方はないのでしょうか。もう少し時間をかけ、必要な是正を行いながら、経済をできるだけ今のままに保つことはできないものでしょうか」
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更新日: 2008.07.17.