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2005年1月12日 MR/J01/05 |
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大都市の洪水対策は発想の転換を ヘーラト博士はスリランカ出身。アジア工科大学(タイ)の研究員や東京大学助教授などを経て、現在国連大学本部の「環境と持続可能な開発」(ESD)プログラムで、主に都市部における洪水被害の予防を専門に研究に携わっています。今回は、人口が密集し、居住区域と商業区域が複雑に共存、交通網が発達するなど、メガシティ化が急速に進む世界の大都市が洪水に襲われた場合の危険性を、さまざまな切り口から考察することで、具体的対応策について検討するワークショップなどを行います。 博士はとりわけ、地下鉄や地下街が洪水発生時にもたらす影響に着目しており、自治体などの防災関係者はこうした地下構造のデータを早急に収集・分析し、防災計画に反映させる必要があると指摘、一例として、地下システム同士の横の連携と地上への避難経路を示す「地下マップ」の策定を提案しています。また、地下での火災発生時には延焼や煙の拡大を防ぐ対策も講じておく必要性があると主張しています。博士は、アジアをはじめ各国の都市の多くが、河川により堆積した肥沃な土壌の上に発展したという歴史的事実に鑑みて、洪水を完全に予防するのは不可能との観点に立ち、「(洪水が)起こらないようにどうするか」ではなく「起きたらどうするか」という防災概念のパラダイム・シフトがきわめて重要としています。
国連防災世界会議にはこのほか、国連大学・環境と人間安全保障研究所(ボン)より、ボガルディ所長も来日予定です。国連大学ではこれまで、三重県尾鷲市をモデルに洪水・津波被害のシミュレーション解析にとりくんできているほか、今回の会期中、他のアジア地域における津波発生の事例についても発表予定です(詳細は次頁ご参照)。
(参考)国連大学が関係するイベント
プレシンポジウム「みんなで考える明日の防災」 他の関係機関:内閣府、国連国際防災戦略(ISDR)事務局、兵庫県、国連人道問題調整事務所(OCHA)、アジア防災センター(ADRC)
テーマ別会合「リスクと脆弱性の視点―パターン・傾向と指標」(仮題) 他の関係機関:EU共同研究センター、国連開発計画(UNDP)
16:30-18:00、神戸国際会議場・全体会議場
パブリック・フォーラム「不測の事態に備えて:都市災害のリスクと脆弱性の軽減」 他の関係機関:世界地震安全推進機構(WSSI)
16:30-18:30、神戸ポートピアホテル・本館B1階「菊水」
テーマ別会合「洪水・土砂災害のリスク予防のための新国際イニシアチブ」(仮題)
テーマ別会合「災害リスクマネジメントの基幹部分としてのリスクコミュニケーションの効率化」(仮題) 他の関係機関:EU共同研究センター、アジア防災センター(ADRC)
テーマ別会合「都市部のリスクを軽減するには」(仮題) 他の関係機関:アジア災害予防センター(ADPC、タイ)、世界気象機関(WMO)
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国際連合大学は、人間の安全保障や開発といったグローバルな課題に関する知識の普及と人材の育成を目的として、本部(東京)を拠点に世界各地に研究のネットワークを持つ国連総会傘下の独立機関です。1975年に開設され、今年30周年を迎えました。 |