2002年6月6日
UNU/J22/02
 
 

 

開発途上にある三つの大国における持続可能な開発の課題
国連大学、重要政策報告を発表


国連大学は6月5日、政策報告『持続可能な開発への課題−中国、インド、インドネシアのための新たな戦略的枠組み』を発表しました。この報告書はインドネシアのバリ島で開催されている、持続可能な開発に関する世界首脳会議へ向けた最後の準備会合(PrepCom4)に出席中の各国の政策担当者に提出されました。バリ会合では、世界各国の環境担当相が持続可能な開発のアジェンダ促進に向けた、包括的な行動に結論を出すための協議が行われています。持続可能な開発に関する世界サミットは8月26日から9月4日まで南アフリカ共和国の首都ヨハネスブルグで開催されますが、今回のバリ会合はそのサミットに向かう準備の最終段階に当たります。PrepCom4ではヨハネスブルグサミットで各国首脳によって採択される政治宣言の草稿を作成する予定です。

国連大学報告書の目的は、これまでに確立された環境に向けての流れや政策を総括し、アジェンダ21において明らかにされた、重要な社会経済問題および環境問題に関連する新しい政策の方向を、開発途上にある三つの大国−中国、インド、インドネシアを中心に検討することにあります。報告書は国連大学高等研究所(UNU/IAS)が過去5年間にわたって、これら3カ国の著名な学者、研究機関と協力して実施してきた「開発途上国のための持続可能な開発の枠組み」プロジェクトの重要な成果の一つでもあります。

報告書は持続可能性の向上を示す明るい展望とともに、進展が遭遇している困難な問題や傾向を指摘、政策上のギャップやトレードオフを明らかにし、将来における政策オプションの方向を示唆しています。とりわけ中国、インド、インドネシアで、持続可能な開発の課題を達成するためのガバナンスの枠組みを改善しようと、採用されている制度および政策面での努力が検討されています。

本プロジェクトの一つの特質は「ボトムアッププロセス」にあります。すなわち3カ国の学者だけでなく、政府、議会の政策担当者も報告書の作成と検討に加わっています。プロジェクトに参加した政策立案者には、サミット準備委員会委員長のエミール・サリム氏、インドネシアのサルウォノ・クスマアトマジャ海洋開発相、ヨギンダー・K・アラフ元インド電力相、サン・ヨン中国科学技術省政策法規体制改革課長の各氏が挙げられます。

この政策報告書(英文)は国連大学ウェブサイトで見ることができます。 http://www.ias.unu.edu/binaries/BaliPrepComReport4.pdf

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